薬との因果関係

診察

集中力と判断力に影響を与えることがある

抑うつのために運転の中止を精神科医から要請されたことがあるという人は、意外と少なくありません。実際のところ、国内外で抑うつと運転能力との因果関係、または、治療薬がもたらす副作用に関する実験データは多数あり、その関連性は多数指摘されています。例えば、抗うつ剤の服用によって集中力が散漫になってしまったり、または、判断力が低下するなどの結果が見られているのです。このように、うつ病と運転能力には関係があるため、薬の種類によっては運転をやめるように言われることがあるのです。それならば、薬を飲まなければ車を運転してもよいかと言うと、それは少し違うかも知れません。薬を飲まないことでうつ病が悪化してしまっては、本末転倒であります。どちらかを選択しなければならないのであれば、やはり投薬をしてうつ病を治療することが優先すべき事柄です。では、うつ病治療を続けている人はどうすればよいかといえば、やはり医師と相談しながら徐々に車での行動範囲を増やしていくことが重要です。

抗うつ剤を服用している人で、生活上運転をする必要性の高い人の場合、薬の選択が鍵を握ります。例えば、強い薬を飲んでいるために副作用として運転中に眠気を催しやすい場合には、弱い薬に変えてもらうことができます。うつ病は五大疾患と言われているほど患者数が多いため、治療薬も複数の選択肢が出ています。薬にはそれぞれに特性があり、副作用が出やすいものや出にくいものなど様々です。そこで、生活上車の運転が不可欠な場合、薬を選ぶことで運転への影響を軽減することができます。これは医師の判断に任せることになりますが、薬が強すぎたり、生活上支障をきたしてしまう場合、別の薬を服用することが好ましいです。うつ病の症状は人それぞれ異なるため、薬も十人十色です。うつ病治療の現状を鑑みると、治療薬の選択肢も増えていることから、運転に支障をきたすのであれば変えてもらうことも難しい話ではありません。どの薬を服用するかについては、様子を見ながら主治医と相談の上、決めていくことが好ましいです。

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